前回の記事では、マインドフルネスとはどういうものか?についてご紹介しました。

ストレスマネジメント法として浸透しているマインドフルネスを実践することで「負の感情の連鎖を抑制する」ことが可能になり、常に感情を冷静に保って、今やるべきことに全力を尽くせるようになります。

今回は、具体的にマインドフルネスを日常生活の中で実践し、練習する方法をお伝えします。

マインドフルネスとはどんな考え方なのか

改めて、マインドフルネスを一言で表すと、「今、この瞬間を、評価や判断する事なく、ただ見ること」となります。

少し具体的に表すと、沸き起こる感情や、自動的に増幅してしまう思考に、巻き込まれることなく今この瞬間の事実のみを見ること、をマインドフルネスと呼びます。

【実践①】「食器洗い」をマインドフルネスで捉えると?

みなさん、突然ですが食器洗いはお好きでしょうか?

「面倒くさい」「後回しにしたい」と思う方も多いのではないでしょうか?

日常生活で誰もが行う家事の一つである「食器洗い」を例に、沸き起こる感情や自動的に増幅してしまう思考に巻き込まれてしまう「ネガティブパターン」と、今この瞬間の事実のみを見て行う「マインドフルネスな食器洗い」の違いをお伝えします。

A)ネガティブパターン

洗わなければならない食器が溜まっている。

仕事から帰ってきて疲れているのに、食器洗いなんてやりたくないなぁ。

この間も私が洗ったんだから、今日は家族の誰かが洗ってくれないかなぁ。

(一向に食器洗いをする気配がない家族を見て)イライラするなぁ。

なんで結局いつも私がやらなきゃいけないんだ!いつも私ばっかり!イライラするなぁ。

重い腰を持ち上げ、イライラした気分のまま食器洗いをする。

B)マインドフルネスな食器洗い

洗わなければならない食器が溜まっている

(食器洗い=嫌だ・面倒臭いという思考が始まる前に)食器洗い開始する。

今、この瞬間を、評価や判断する事無く、ただ見る。

洗剤の泡で食器の汚れが落ちていく感覚に集中(=今、この瞬間に起こっていること)

洗剤を洗い流す水の流れや温度に集中(=今、この瞬間に起こっていること)

汚れの変化、水の流れに集中している間に、気付いたら食器洗いが終わっていた!

【実践②】マインドフルネス入浴

上記した考え方は、食器洗い以外のあらゆる日常生活での活動でも行うことが可能です。

例えば「入浴」はマインドフルネスを実践し、練習する非常に良い機会の1つと言えます。

無意識に自動的になんとなく頭や体を洗ったり、ダラダラと動画等を見るのではなく、手で自分自身の身体に触れた感覚や、シャワーのお湯の温度、シャワーのお湯が身体に流れる感覚などに集中してみてください。

普段であれば、上の空で色々なことに思いを巡らせながら、ただなんとなく行っていた「頭や体を洗う」という作業が、セルフヘッドスパやセルフマッサージのような感覚に変わっていきますよ。

【まとめ】簡単な日常生活での活動から始めてみよう!

今回ご紹介した「マインドフルネス食器洗い」「マインドフルネス入浴」は、私が特にお気に入りのマインドフルネス実践方法です。

水(お湯)に触れることは脳を癒やす効果があるため、実践すると、今、この瞬間に集中する集中力が高まるだけでなく、脳が癒やされてリラックスできたり、気持ちがスッキリする感覚が得られるでしょう。

イヤイヤ食器を洗うことや、流れ作業で頭や体を洗ってしまってはもったいないです。

日常生活の中でマインドフルネスを実践して「マインドフルネス力」を高めておくことで、ビジネスシーンで心が乱れそうになったときに応用が可能になります。

ぜひこのマインドフルネスという考え方を、日常生活の中で少しずつ実践してみてください。