皆さん、「マインドフルネス」という言葉を耳にした事はありますか?
google やインテルなど、アメリカの大手企業では脳のトレーニングとして社員教育に導入されている瞑想法の一種です。
「現代人のストレス緩和」を目的に、禅やヨガの効果に焦点を当ててアメリカで発祥したメソッドで、最近では日本企業の中でもビジネスマンのストレスマネジメント法として浸透してきています。
マインドフルネスの考え方とは
マインドフルネスを一言で表すと「今 この瞬間を 評価や判断する事無く ただ見る事」となります。
今日初めてマインドフルネスを耳にする方はこの説明だけでは「???」と思われるかもしれませんが、実践を繰り返すうちに徐々に実感出来る様になってくるので、今は「?」でも大丈夫です。
とにかくやってみる事が第一歩なのです。
マインドフルネスの効果
最初のご紹介で「ストレスマネジメント法」だとお伝えしました。その効果の1つが「負の感情の連鎖を抑制する事」です。
例えばお仕事で何かミスをしてしまったとします。多くの方はこんな心の反応をしませんか?
ミスが発覚
↓
しまった!
何でいつも私はこんな簡単なミスをしてしまうんだろう
↓
きっと上司にもひどく怒られるだろう
↓
周りの人にも私はできないやつだと思われているだろうな
↓
もしかしたらこのプロジェクトから外されてしまうかもしれない
↓
どうしよう、不安だ、、。
こういった事は、珍しい事ではないと思います。
でもちょっと冷静に(マインドフルに(※1))考えてみると、この状況で 今この瞬間 間違いのない事実は「ミスをした」という事だけです。※1)マインドフルネス とは、マインドフルな状態の事
しまった!以降の考えは全て「ミスをした」という事実に対する心の反応、自己判断に過ぎません。
こんな時、マインドフルネスを実践するとこうなります。
ミスが発覚!
↓
(ミスをした自分自身を評価せずに)
↓
まず、どうしたら良いだろう?
(今 この瞬間に出来る事を考える)
↓
〇〇さんに報告して、それから期限までに修正するには、△△さんに協力をお願いして、作業をすれば間に合うかな!?
いかがですか?
後者が「今 この瞬間を 評価や判断する事無く ただ見る事」の結果です。
自己嫌悪に陥るという評価・判断をしなかった事により、冷静な感情を保ち、今、するべき事にパワーを注ぐ事が出来ます。
もちろん再発を防ぐ為にも、ミスを反省する事は必要かもしれません。
ただ、反省する事と、負の感情に巻き込まれて自己嫌悪に陥る事は別物です。
再発防止の為の反省は後ひとまず後で行う事にして、今この瞬間にするべき事は何かをマインドフルに考え実践した方が結果的に問題解決に繋がるのです。
マインドフルネス=ポジティブなのだろうか
とはいえ、沸き起こる感情を押さえつけ、無理に自己嫌悪に陥らないようにしよう!!と抑圧することや、ポジティブに考えようとする事もストレスになります。感情は自然と沸き起こる物なので、マインドフルネスでは沸き起こった感情も今 この瞬間沸き起こった感情を 評価や判断する事なく ただ見るのです。
私は今悲しい気持ちになった事だけが事実であり、そこから更に、不安や悲しい気持ちを増幅させる必要は無いのです。
「ただそのままを見る」
シンプルな様で今まで自動的な思考や感情を巡らせていた人にとってはきっと「それが難しいんだなぁ」となると思います。
次回の記事では、マインドフルネスを練習する方法をお伝えします。