「健康のために運動を始めたいけれど、忙しくて全然続かない」「せっかく昨日運動したのに今日はできなかった。継続できなきゃ意味ないよな…」 そんな “罪悪感” を抱えている方、罪悪感を抱える必要はありません。
毎日忙しく働くデスクワーカーにとって、運動を「毎日継続すること」は非常にハードルが高いものです。「運動は継続しないと意味がない」と思い込んでいると、少し時間が空いたとしても「今日1回だけやってもな…」と、つい動くのをやめてしまう方が多いかもしれません。
しかし、2016年に発表されたBasso & Suzukiの研究1をはじめ、多くの研究によって「たった1回の運動(一過性運動)」を行うだけでも、私たちの脳の働きやメンタルの状態に即効性のある変化が起こることが示されているのです。
長期間の運動が、体質や筋肉量を根本から変えるのはその通りですが、単発の運動でも、神経伝達物質や血流の変化をちゃんと引き起こします。
本記事では、「タイパ(タイムパフォーマンス)良く仕事の生産性を高めたい」「集中力が切れた状態を今すぐどうにかしたい」というビジネスパーソンに向けて、たった1回の運動がもたらす脳や身体への即効性のある効果を、メカニズム含めて分かりやすく解説します。
記事の後半では、リモートワークの休憩中やオフィスでも実践できる「今のあなたの悩みに合わせた、1回数分で効く目的別メニュー」を用意しています。読んだ瞬間からすぐに実践でき、確実にメリットを感じられる内容ですので、ぜひ最後まで目を通して、最高のワークパフォーマンスを手に入れましょう。
脳への即効性:なぜ “たった1回” の運動で仕事の効率が上がるのか?

たった1回でも運動を行うと、その最中から直後にかけて、脳は神経伝達物質やホルモン、栄養素、そしてたっぷりの酸素を含んだ血液で満たされます。
その結果、前頭前野の働きが高まり、集中力や意思決定、気分の状態がその場で良くなることが、多くの研究で示されています1。
1)たった数分でも “やる気物質” が脳をブーストさせる
仕事中、「なんだかやる気が出ない…」「集中力が切れた…」と感じることはありませんか? コーヒーやエナジードリンクに頼る前に、まずは少しだけ体を動かしてみましょう。
一回の運動だけでも、脳内では「ドーパミン」や「セロトニン」、「ノルアドレナリン」などの神経伝達物質を含む様々な化学物質が変化し、前頭前野の働きが高まることが報告されています1。
- ドーパミン(別名:やる気ホルモン):「よし、やるぞ!」という意欲を引き出し、目標に向かって行動する力を高めます。また、報酬を感じるシステムが刺激されるため、面倒なタスクにも前向きに取り組めるようになります。
- セロトニン(別名:幸せホルモン):気分の安定や感情の回復をもたらします。ストレスによる不安やイライラを和らげ、「落ち着いた覚醒状態」を作るのに役立ちます。
- ノルアドレナリン:脳の覚醒システムを担い、注意力や情報処理のスピードを高め、周囲の状況に対する判断力を良くする方向に働きます。
こうした神経伝達物質やホルモン、栄養素、酸素を多く含んだ血流の変化が合わさることで、実行機能や注意、気分の状態が運動直後から向上し、目の前のタスクに集中しやすくなることが示されています。
2)脳の肥料「BDNF」で学習・記憶力が育つ
運動によって起こる脳内変化の中でも、特に重要なのが「脳由来神経栄養因子(BDNF)」と呼ばれるタンパク質の増加です。BDNFは、神経細胞の成長や生存、そしてシナプスの可塑性を支えることから、「脳の肥料」と呼ばれることもあります。
運動によってBDNFが高まると、記憶を司る「海馬」などの領域で神経細胞同士のつながり(シナプス)が強化され、新しい神経細胞の誕生も促されるため、学習や記憶の基礎となる能力を底上げするメカニズムとして位置づけられています2。
運動を取り入れることで、記憶形成に重要な海馬の働きが高まり、学習パフォーマンスの改善につながることが示されているため、資格試験の勉強や新しいスキルの習得、複雑なマニュアルを読み込む前に体を動かしておくことは、脳の可塑性という観点から見ても非常に理にかなった戦略と言えます。
3)脳の司令塔「前頭前野」への血流増加で頭がクリアに
少し息が弾む程度の運動をすると、心拍数が上がり、全身と一緒に脳への血流や酸素が増えます。
近年の脳計測研究では、軽めから中強度の運動の後に、注意や実行機能を担う前頭前野の活動が高まることが報告されています3。
前頭前野は、意思決定、衝動のコントロール、優先順位づけや段取りなど、「考える仕事」の中枢となる領域です。
この司令塔の活動が高まることで、午後のボーッとした状態から抜け出しやすくなり、複雑な資料作成や重要な判断ができるようになります。
メンタルへの即効性:「不安」を和らげるメカニズム

運動は「天然の抗うつ薬」と呼ばれることもあります。
運動が、仕事のパフォーマンスを高めるだけでなく、メンタルの不調やストレスを和らげてくれる仕組みを見ていきましょう。
1)堂々巡りの不安を落ち着かせる「GABA」の働き
「あのメールの返信、まずかったかな…」「明日のプレゼン、失敗したらどうしよう…」といった反芻思考(=はんすうしこう)から抜け出せない背景には、脳の「扁桃体(へんとうたい)」という不安や恐怖に関わる領域が過剰に活動していることが関係しています。
ヨガをはじめとした運動プログラムとメンタルの関係を調査した研究によれば、運動後に脳内では「GABA(ギャバ)」という抑制性の神経伝達物質が増加していたことが報告されています4。
GABAは神経の過剰な興奮を抑える働きがあり、扁桃体を含むストレス関連の領域の活動を落ち着かせることで、不安や緊張を和らげる一助になると考えられています。
2)「セロトニン」が気分を整えてメンタルを安定させる
運動は、ドーパミンやノルアドレナリンだけでなく、気分の安定に深く関わるセロトニンの働きにも影響します。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安やイライラを和らげ、感情の波を穏やかに保つうえで重要な役割を担う神経伝達物質です。
Youngらによる2007年の研究5によれば、身体活動によって脳内のセロトニン合成や代謝が変化し、抗うつ効果や不安の軽減に関わっている可能性が示されています。
有酸素運動は、セロトニンを作る原料であるトリプトファンの脳への取り込みを促すことがわかっているため、運動後に「さっきまでの不安やモヤモヤが少し和らいだ」「なんだかスッキリした」などと感じやすくなるのは、気のせいではなく、これらの神経伝達物質のおかげなのです。
3)睡眠の質を高める「アデノシン」の蓄積
どれだけ日中の不安が軽くなっても、質の高い睡眠がとれなければ翌日のパフォーマンスは保てません。
私たちが起きて活動している間、脳がエネルギーを使うことで「アデノシン」という物質が少しずつ蓄積し、その濃度が高まるほど「眠気(=睡眠圧)」が強くなることが、古くから示されています6。
動物実験ではありますが、Dworakらによれば、ラットに強度高めの運動をさせると、アデノシン濃度が優位に増加し、その後の睡眠欲求が高まることが報告されています7。これは「激しめの運動でエネルギーを多く消費すると、その “燃えカス” としてアデノシンが蓄積し、脳がより強く睡眠を求めるようになる」というメカニズムを支持する結果と解釈できます。
一般的に言われる「日中に体を動かすことが夜の睡眠に良い影響を与える」というのは、このようなメカニズムがあるのです。
身体への即効性:午後の眠気を防ぎ、代謝をリセットする

たった1回の運動は、脳やメンタルだけでなく、身体の代謝や免疫システムにもその日から影響を与えます。
1)「魔の睡魔」を和らげるインスリン感受性の改善
ランチのあと、急激な眠気に襲われて仕事にならないことはありませんか?これは、食後の血糖値の急上昇したあと急激に下がる「血糖値スパイク」が一因と考えられています。
Borghoutsらによるレビュー8では、単発の運動でも骨格筋のインスリン感受性が明らかに改善し、その効果は少なくとも16時間、条件によっては約48時間続くことが報告されています。
筋肉がインスリンに反応して血液中のブドウ糖を取り込みやすくなることで、食後の血糖値が安定しやすくなり、昼食後の強い眠気やだるさを和らげる一助になると考えられます。
2)ウイルスから身を守る免疫パトロールの一時的な強化
適度〜高強度の運動は、免疫細胞を全身に巡回させるスイッチにもなります。
運動によって交感神経が活性化してアドレナリンなどが分泌されると、脾臓(ひぞう)やリンパに待機していたリンパ球等の免疫細胞が血液中に動員され、その数が運動中〜直後に大きく増えることがわかっています9。
Radom-Aizikらの研究10では、特に激しめの運動時には血中のナチュラルキラー細胞(=ウイルスに感染した異常な細胞)が数倍に増えると報告されており、たった1回の運動でも “全身の巡回パトロール” が強化されます。
一方で、運動後しばらくするとこれらの細胞は血中から減少し、組織側へ移行すると考えられています。
3)運動後もカロリーを消費し続ける「アフターバーン効果」
運動が終わった後もしばらくの間、身体のエネルギー消費量は安静時より高い状態が続きます。これが「EPOC(運動後過剰酸素消費量)」、いわゆる「アフターバーン効果」です。
EPOCに関する研究11では、運動の強度が高いほど、または時間が長いほど、運動後数時間にわたって酸素消費とエネルギー消費が通常より高く維持されることが示されていますが、短時間での高強度インターバルトレーニング(HIIT)や、息が上がるような運動を1回行うだけでも、その後しばらくは安静にしていてもエネルギー消費が平常より増えた状態が続くため、ダイエットや体重管理の観点からは「ボーナスタイム」として活用できる現象と言えます。
【目的別】タイパ最強!”たった1回” でも効く目的別ショートメニュー
今のあなたの状態や目的に合わせて、即効性を引き出しやすい「1回だけ」の運動メニューをご紹介します。
「運動がなかなか続かない方」や「がっつり動く時間がないデスクワーカー」でも、数分から試せる内容ですよ。
A)集中力が切れたときに集中力を立て直したい

脳への血流と覚醒レベルを高めることで、注意力や情報処理スピードは一時的に向上しやすくなります。
10分ほど時間が取れる場合は、中強度〜やや高強度のインターバルトレーニング(HIITなど)を行うことで、実行機能や注意力を高める効果が報告されています12(HIITについては「自宅でできるHIITメニュー|テレワーク中の運動不足を4分で解消!」の記事を参考にしてください)。
スキマ時間の数分で集中力のリブートを狙いたい場合は「その場での全力スクワット20回」や「全力壁腕立て伏せ20回」など、少し息が弾む程度の自重運動で心拍数を軽く上げるだけでも、眠気を払い、頭のスイッチを入れ直すきっかけになります。
B)アイデア出しや問題解決のヒントが欲しいとき

新しい発想やひらめきには「一旦、意図的な集中から離れて、頭を “遊ばせる時間”」が役に立つと考えられています。これは、内省や連想に関わる「デフォルトモード・ネットワーク(DMN)」が働く状態に近いとされており、DMNがよく働いている状態が創造性に役立つと考えられています13。
10分以上の時間が取れる場合は、PCモニターやスマホから目を離し、息が上がらないペースでのんびり散歩してみましょう。できれば公園など自然の多い場所を歩けると、気分のリフレッシュ効果も高まりやすくなります。
数分のスキマ時間で行う場合は、立ち上がり、窓の外の遠くの景色をぼんやり眺めながら、ゆっくりと深呼吸をしつつ、全身を伸ばすようなストレッチを行ってみてください。視線と呼吸、姿勢を変えるだけでも、思考の切り替えが起こりやすくなります。
C)イライラや不安を鎮めて、感情を整えたいとき

高ぶった交感神経の活動を落ち着かせ、副交感神経(=リラックスモード)を高めることで、ネガティブな思考のループを切りやすくなります。
「深くゆっくりとした呼吸」は、迷走神経を介して自律神経バランスを整えてくれます(迷走神経について詳しく知りたい方は「疲労回復と心身のリラックスに欠かせない「迷走神経」を活性化する4つの方法」の記事をお読みください)。
時間がとれる方は、呼吸に意識を向けながらヨガのポーズを行えると良いでしょう。スキマ時間でちょっとだけ!という方は「4−8呼吸法(4秒間かけて鼻から息を吸い、8秒間かけて口から息を吐く)」を5セット(=1分)行うだけでも、副交感神経優位の状態をつくりやすいとされています。
その呼吸に合わせて、首・肩・ふくらはぎなど、気になる部位をゆったりストレッチするのも良いですね。
D)やる気が出ない・落ち込んだ気分を明るくしたいとき

一定のペースで体を動かす有酸素運動(リズム運動)は、セロトニンを含む複数の神経伝達物質に働きかけ、抑うつ気分や不安の軽減に役立つことが示されています14。
数十分程の時間がとれる場合は、少し息が弾む程度のジョギングやサイクリングなどのリズム運動によって、抗うつ薬に匹敵する効果を示す研究も報告されています15。
数分だけ動けるという場合は、お気に入りのややアップテンポな曲を1曲かけて、リズムに合わせて足踏みをしたり、肩回しやラジオ体操のような全身を動かすストレッチを行ってみましょう。短時間でも覚醒レベルが上がり、気分の切り替えに役立つ可能性があります。
E)学んだことや新しいスキルをしっかり記憶したいとき

勉強や読書などの前後に運動を挟むことで、記憶の形成に関わるBDNFの分泌が高まり、海馬を中心とした記憶システムの働きが良くなる可能性が示されています。
少し時間がとれる場合は、学習の直前または直後に、少し息が弾む程度のウォーキングや軽いジョギングを行うことで、長期記憶の成績が向上したという報告があります16。
短時間でその効果を得たい場合は、階段を一段とばしでリズミカルに駆け上がったり、Aでも紹介した「その場での全力スクワット20回」や「全力壁腕立て伏せ20回」といった短時間でも心拍が上がるような運動を取り入れることで、BDNFの上昇や記憶課題のパフォーマンス向上が期待できます。
まとめ:今すぐできる「最初の1回」で最高のパフォーマンスを
「明日から “毎日” 走ろう」「ジムに “必ず週1で” 通おう」と、重く考える必要はありません。
「今日はとりあえず数分だけ走ってみよう」「とりあえずスクワットを20回だけやろう」で良いのです。
大事なプレゼンがある日、なんだか気分が晴れないとき、良いアイデアが浮かばないとき。デスクワークの合間に「ちょっと今、スキマができたな」と感じた “その瞬間の数分だけ” でも、なにかしら体を動かせば、その日そのときの脳や身体にちゃんと良い変化を起こすことができます。
今、この文章を読み終えたら、一度立ち上がって大きく背伸びをし、深呼吸を1回してみてください。それだけでも、脳の状態が少し変わり、気持ちがクリアになり、仕事の生産性もわずかでも上向く可能性があります。
もちろん、次の日も運動できればなお良いですが、たとえできなかったからといって、今日やった運動が無駄になることはありません。
今日行った運動は今日を快適にし、明日行った運動は明日を快適にしてくれる。そう考えて「ちょっと体を動かしたい」と思ったタイミングで、まずは一度だけでも体を動かしてみてください。
参考文献・資料
- Basso JC, Suzuki WA. The effects of acute exercise on mood, cognition, and neurophysiology in humans: A review. Transl Sports Med. 2017;4(4). doi:10.1186/s40814-017-0136-2
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- Dworak M, McCarley RW, Kim T, Basheer R. Intense exercise increases adenosine concentrations in rat brain: implications for a homeostatic sleep drive. Neuroscience. 2007;150(4):789-795. doi:10.1016/j.neuroscience.2007.09.061
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