「ウェルビーイング」、最近耳にする人も多いと思います。


世界保健機関憲章(1946年採択、1948年発効)
Health is a state of complete physical, mental and social well-beingand not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)


一人ひとりの幸せ、豊かな人生とは何かと考える、これからの時代のキーワードだと思います。
自分らしく幸せに生きられることや、収入や健康といった外形的な価値だけでなく、キャリアなど社会的な立場、周囲の人間関係や地域社会とのつながりなども含めて自分らしくいきいきと生きられることをじっくり考えてみたいと思います。

そこで、まずは自分を大切にすること、セルフケアについて、実践できる小さな行動を今回も提案したいと思います。

仲の良い人(同僚)に、自分の良いところを聞いてみる。

セルフケアをする前に、自分のことを見つめ直すことが大切です。でも、なかなか自分のことを客観的に見つめてみることは難しいです。

そこで、ぜひ仲の良い人(同僚)をランチやお茶に誘って、自分の良いところを聞いてみてください。

ちょっと、恥ずかしいかもしれませんが、意外な気づきがあるはずです。

また、お願いした相手には日頃の感謝の言葉もしっかり伝えてあげてください。
もちろん、家族に質問してみてもいいですね。

「いただきます」をしっかり言ってから、食事をしよう

食事の前に、手を合わせて「いただきます」と言っているでしょうか?

子どもの時は、大きな声で言っていたこの言葉も、大人になってちゃんと言っているでしょうか?

お店で、携帯を見ながら食事している人を見かけるのですが、今、何を食べているかも分からないのではないでしょうか。

「いただきます」は、日本語以外には訳せる言葉はみつかりません。

自分の作った料理にも言うことができる、素敵な言葉なのです。

精進料理をいただく時には、食事前にお唱えする「五観の偈(ごかんのげ)」があります。

一には功の多少を計り、彼の来処を量る。
二には己が徳行の、全缺を忖って供に応ず。
三には心を防ぎ過を離るることは貧等を宗とす。
四には将に良薬を事とするは、形枯を療ぜんがためなり。
五には成道のための故に、いま此の食を受く。

と全員で唱え、食後には普回向を唱えます。

それぞれの意味は、

一には、目の前の食事には、どれほど沢山の人の手がかかっているかを思い、そのことに感謝していただくということ、作ってくれた人、運んでくれた人、売っている人、食材を作ってくれた人など全ての人に感謝する。そして、食材そのものにも感謝する。

二には、このありがたい食事を食べる資格が自分にあるのかどうか、日頃の行いを振り返って考える。

三には、仏教の三毒と言われている貪り、怒り、真実に対する無知を払いのけながら食すること。食事に専念する。

四には、身体も心も健全にするための良薬として感謝して食事をいただく。

五には、この食事は自分の糧となり明日に繋がる力になるためのものである、新たな誓いの心を持ち食事をいただく。

「五観の偈」は、食事を作ること、食べることが、私たちの生きることと一体であるということを唱えています。

それらを一言で言い表している「いただきます」をしっかり声に出してみるのは、自分をいたわることにも繋がってきます。

世界地図を眺めてみる。

大人になって、世界地図を眺めることって少なくなっていませんか?

お子さんがいると、壁に世界地図を貼っているかもしれません。

今は、100円ショップでも世界地図が売っているので、ぜひ買ってみてください。

ニュースに出てくる国の位置、今度行って見たい国、今の自分がいる位置を確認すると、世界は広いと再認識できます。

妄想旅行を考えて、パワーチャージしてみてください。


今回は、自分でできるセルフケアをご紹介しました。ぜひ、読者自身のセルフケアを教えてください。編集部で募集中です。

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